士郎「……俺は、偽物なんだ」
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29: ◆026JPAkZvkOC[saga]
2017/04/15(土) 21:12:17.26 ID:JEHN0CMH0
「で、何の用だよ」

「そうね……もし貴方が私たちの戦闘を目撃しただけの一般人だったら口封じをしてたところなんだけど」
『口封じ』って、最悪殺されたんだろうか。恐ろしい。

「ま、宣戦布告ってところね。日中の学校ではさすがに戦わないけど、そうじゃない所で会ったら容赦しないから」
そのまま彼女は手を振りながら去っていく。自分にはその背中を黙って見ることしか出来なかった。

『……よろしかったのですか?彼女と手を組む選択肢もあったのでは……』
「あぁ…それも考えたけど。向こうにメリットが無いから、どうせ乗らないと思ってさ」

先ほど、彼女は『私たちの戦闘を』と言っていた。ということは、彼女は『セイバー』か『アサシン』のマスターだということ。
昨日の戦闘からして、どちらも強力なサーヴァントだ。きっと、向こうは単騎でも戦えるだろう。であれば、自称最弱のサーヴァントである『キャスター』と同盟を組む必要はない。


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