士郎「……俺は、偽物なんだ」
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30: ◆026JPAkZvkOC[saga]
2017/04/15(土) 21:12:56.99 ID:JEHN0CMH0
「ま、焦る必要はないさ。まだ戦争は始まったばかりだし、しばらくは様子見に徹した方がいいだろ」
そう。『キャスター』の戦力も考えれば今仕掛けるのは無謀だ。当面は敵の出方を伺うべきだろう。ひょっとしたら、その最中に同盟相手が見つかるかもしれない。

『おぉー……なるほど、流石ご主人様。素晴らしい分析です!』
「いや、そんな……このくらい普通だって」

『それはそうと、ご主人様。一つご報告しなければいけないことがありまして』
「ん、何だ?」

『どうやら、この学校に魔術的な罠が仕掛けられているみたいです。それも大量に』
「……なんだって?そんなの全然気付かなかったぞ」
『けっこう巧妙に仕掛けられてるみたいですから、違和感がなくても仕方ありません。ぶっちゃけ私にも正確にはどこにあるかは分かりませんし』
「そうか……でも、罠なんて昨日の夜には無かったはずだよな?」
『はい。つまり、これだけ大量の罠を一晩で設置したとなると……』
「……仕掛けた犯人はかなりの魔術師、ってことか」
『はい。もしくは魔術の心得があるサーヴァントですかね』


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