士郎「……俺は、偽物なんだ」
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28: ◆026JPAkZvkOC[saga]
2017/04/15(土) 21:11:27.65 ID:JEHN0CMH0
「ねえ、衛宮くん」
そんな事を考えている時、突然声をかけられた。気付けばもう校門の前だ。

声をかけた主が誰かはすぐに分かった。

「遠坂……さん?」
遠坂凛。才色兼備、文武両道。文句なしの優等生で、学園のアイドル的存在だ。
別に衛宮士郎と同じクラスじゃないし、特に接点もないはずだが……

「えっと、何か用か?」

彼女は少し悩む素振りをした後、こう答えた。

「……あなた、マスターなのね?」
「!?…マスターって、何のだよ」
「とぼけても無駄よ。貴方がそばにサーヴァントを霊体化させてることは分かってるわ」

『ご主人様、間違いありません。あの小娘のすぐそばにサーヴァントの気配があります』
「…ああ。遠坂もマスターなんだな」


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