192: ◆026JPAkZvkOC[saga]
2017/11/29(水) 23:21:38.99 ID:hpDiDMAI0
その魔力は戦闘のものにしては微弱で、しかし魔術師なら誰もが感知出来るようなものだった。
「何だ……?」
「さあ……ですが、明らかにわざと出されたもののようですね。どうしますか?」
「罠の可能性もあるしな……とりあえず、使い魔で様子を見るか」
仏壇の引き出しに勝手にしまっている呪符を一枚取り出し、魔力を込める。そうすることで、呪符は手のひらサイズの小人型の使い魔へと姿を変えた。
「さっきの魔力の発信元に飛んでいって」
小人は命令に従い、家の庭から空へと飛んで行く。厳密な場所は分からなくてもおよその方角は分かっているので、そちらに向かってくれればいい。あとは魔力が濃い方へ勝手に行ってくれるはずだ。
適当な頃合いを測って、使い魔と感覚を共有する。使い魔がその時見ていた光景は……
「……教会?」
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