園田海未「私、園田海未は、高坂穂乃果と南ことりを愛しています」
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◆N2ciT2iELQ
[sage]
2017/03/30(木) 18:58:19.94 ID:y4VgxIfx0
海未(自宅からそれなりに離れた産婦人科に行ったはずなのに! 解散したとはいえ、μ'sの知名度を過小評価していました)
にこ「そこまで驚かないのね。知ってたのね、海未は」
海未「…もうごまかすのは無理みたいですね」
にこ「誰の子なの?」
海未「…それは」
海未(にことは言えこれ以上外部に情報を漏らすわけには…!)
にこ「…絶対に言えないって顔してるわね」
海未「…はい。申し訳ありません。いつか必ずお話しますので」
にこ「それで納得すると思う?」
海未「納得しようがしまいが、話す訳にはいきません。にこだけでなく、他のμ'sメンバーに聞かれても、答えは同じです」
にこ「……」ハァ
にこは大きくため息を付くと同時に、緊張していた表情が普段のそれに戻る。
にこ「ねえ海未。私が片親なのは知ってるわよね?」
海未「…? はい。お母様だけですね」
にこ「パ…お父さんがいなくなったとき、にこはもう自分で自分のことはできる年齢だったけど、他の子たちはそうじゃなかった」
にこ「もちろんにこもお手伝いしたけど、最初はほとんどマ…お母さんが三人の面倒を見てた」
にこ「にこが一通り家事を覚えた頃には、お母さんも安定した仕事を見つけることができて、だいぶ生活も楽になったけど…それまでお母さんは、すごく辛かったと思う」
にこ「毎日遅くまで働いて、その後家で一日分の家事をして。次の日には綺麗な顔にクマをつけてまた仕事に出かけていくの」
にこ「その時期にお母さんの笑顔を見ることは、ほとんどなかったわ」
にこの声が次第に震えた調子になる。
にこ「にこはその時誓ったの。アイドルになってTVに出て、ママを笑顔にして、お金もたくさん稼いで、ママを楽にしてあげるって」ウルッ
にこ「ママはね、とっても優くて素敵なママだったから、にこたちは乗り切れたけど」グスッ
にこ「世の中にはそうじゃない家族だってあるのよ」
にこ「親が片方いないと、それで差別されたり、距離をおかれることだってある。心も辛いのよ」
海未「にこ…」
にこ「私はね、ただ穂乃果とことりが心配なの。大切な後輩、ううん、μ'sの仲間を、にこのママみたいな辛い気持ちにさせたくないの」グスッ
にこ「でも今は、産まれてくる子にちゃんとしたパパがいるかもわからない」
にこ「それが不安で堪らないの」
にこ「だからお願い、にこに話して? 二人にできることをしてあげたいの」
にこ「にこはみんなを笑顔にするアイドルだから」ニッコリ
目を赤く晴らしながら、にこは笑う。
海未「……」
海未「私の…子です」
にこ「……いまそんな冗談聞きたくないわ。海未でも本気でキレるわよ…」
海未「本当なんです」
にこ「海未…あんた…!」ギリッ
海未「自分をここまでさらけ出してくれた貴女に嘘がつけますか! 本当なんです!!」
にこ「う、海未…?」
海未「…私には、男性の生殖器がついています」
にこ「そんな…アニメじゃないんだし」
海未「本当のことです」スタスタ
海未はにこの近くに寄る。
海未「恥ずかしいので直接は見せられませんが…」
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