園田海未「私、園田海未は、高坂穂乃果と南ことりを愛しています」
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63: ◆N2ciT2iELQ[sage]
2017/03/30(木) 18:57:47.37 ID:y4VgxIfx0
海未母「ふふっ。穂乃果ちゃんなら、本当にできてしまいそうで怖いですね」

海未母(貴女が穂乃果ちゃんに惹かれた理由、よくわかりましたよ)

ことり「お母さん、海未ちゃんのお母さん、私も赤ちゃん産みたいです」

ことり「海未ちゃんと穂乃果ちゃんと一緒に育てていきたいです」

ことりの目からは、もう迷いは消えていた。

ことり母「ええ。そうしなさい」

海未母「不出来な娘を愛してくれて、ありがとうございます」

海未「ありがとうございます!」

自分を産んでくれたこと、自分をかばってくれたこと、愛を支えてくれること、自分を大切にしてくれたこと――それら全てのことが混ざり合い、海未は大きく頭を下げて母に感謝した。



いつ、どのタイミングでそれぞれの家族に今回の件を伝えるかは、母親たちだけで話し合うことにし、後でそれを子どもたちに伝えることにした。穂乃果、海未、ことりを先に帰し、母親三人がその場に残った。

穂乃果母「…これで、良かったんだよね」

海未母「あの子達なら、私たちができなかったことをやってくれるでしょう。私たちは影で支えるのみです」

ことり母「私たちができなかったこと、か…」

ザ-ン
ザザ--ン

波の音が聞こえる。

広く大きな海。

浜辺に佇む小さな鳥。

ほのかに漂う潮の香り。

三人で過ごした、青春の日々。

園田(…ああ、できることなら)

園田(内浦で三人、ずっと一緒に暮らしたかったなあ…)



 ◆


月曜日、放課後、アイドル研究部前

海未(あの後お母様から聞いたところ、それぞれの家庭で次の日曜日に家族会議をすることになりました)

海未(穂乃果とことりは、産婦人科に行くために今日はお休みです)

海未(今週が正念場ですね)

海未がアイドル研究部の扉を開くと、そこには見慣れた、しかし異常な光景があった。

海未「…にこ。貴女は卒業したはずでは」

そこには私服の矢澤にこが、パソコンの前の椅子に座っていた。

にこ「…海未か。穂乃果とことりは?」

海未「二人は体調不良でお休みです。二人に会いに来たのですか?」

にこ「ええ、大学をサボってすっ飛んできたわ。入校許可の手続きって意外とめんどくさいのね」クルクル

にこは首にかけた入校許可証の紐を指でくるくる回す。

海未(…まさか)

海未「心配していただけるのはありがたいですが、そこまでしなくても」

にこ「後輩が産婦人科に入るところをパパラッチされてたら、そりゃあ会いにも来るわよ」

にこが椅子を引いてパソコンの前から離れると、画面にはニュースブログ記事の見出しが大きくこう映っていた。

『伝説のスクールアイドル高坂穂乃果・南ことり、まさかの妊娠か』

見出しの下には、私服の穂乃果とことりがそれぞれの母親と共に産婦人科に入る写真が大きく表示されている。

海未「…くっ!」


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