園田海未「私、園田海未は、高坂穂乃果と南ことりを愛しています」
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◆N2ciT2iELQ
[sage]
2017/03/30(木) 18:55:52.23 ID:y4VgxIfx0
小原「もう一つは私のChildを教えるTeacherは、私が選びたいということ」
園田「それで、私に白羽の矢が立ったと」
小原「園田のような大和撫子は、まさに適任さ」
小原「今から行動をStartすれば、私のChildが高校生になる頃には、きっといいTeacherになってるよ」
園田(…この小原という男、単純に私のことを気に入っているだけなのでしょうか)
園田(冷静に考えたら、世界の様々な場所に影響力のある者が、名家とは言え一地方でしか影響力のない園田家に肩入れするのも変な話ですね)
園田「……小原オーナー」
小原「小原でOKだよ」
園田「小原さん。ずいぶんと私を買ってくれてるようですが、私が途中で内浦を去ってしまったらどうするのですか。貴方の投資は無駄になります」
小原の表情が朗らかなものから、真剣なそれに変わる。
小原「園田は帰らないさ」
園田「…私と今はじめて会ったばかりなのに、なぜそう言い切れるのですか」
小原「私がそう感じたからだよ。人を見る目はそれなりにあると言っただろう?」
園田「根拠が薄弱ですね。私の過去を調べたのですか?」
小原「女の過去を調べるなんて、自信のない男がやることさ。私は『目』で人を見る」
園田「…私の目はそこまで信用に値するものでしたか」
小原「ああ。何としてでもやりとげてみせるという、強い『目』をしていた。美しかったよ」
小原「ここで守りたい大切なものが、園田にはある。確信したよ」
小原「だから、それ以上の理由は私にはいらないんだ」
園田「…」
園田(先輩が言っていた通り、この方は浮世離れしているが悪人ではない。高坂さんと南さんを養うために、当面の間世話になったほうが良さそうです)
園田「わかりました。私でよろしければ、謹んでお受け致します」
小原の表情が先程までの朗らかな様子に戻る。
小原「Good! じゃあ来週のMondayに、浦の星女学院の職員室を訪ねてくれ。そこでContactと、今後の説明がある。理事長にも職員には話は通しておく。MapはFront Deskで受け取ってくれ」
園田「ありがとうございます。あの、ちなみに給金はいかほどで」
小原「ああ、Salaryの話がまだだったね」
小原は近くにあったメモ翌用紙とペンを手にとる。
小原「とりあえずこれぐらいでどうだい」カキカキ
園田(!!! こんなに!? 今の給金の五倍もあるではないですか!)
小原「福利厚生として、School近くのApartmentも無料で提供するよ」
園田(住む場所まで提供してもらえるとは。これで当面の生活の心配は無くなります)
小原「少なかったかな?」
園田「い、いえ! 十分です。あの、一つお伺いしたいのですが、そのアパートは三人で住めますか…?」
夜遅く、十千万への帰り道
園田(なんたる僥倖。職と住処が、同時に決まってしまいました)
園田(高坂さんと南さんに報告するのが楽しみです)
園田(二人とも喜んでくれるでしょう)
園田(金銭的な余裕もできるので、二人には好きなことをやらせてあげたいですね)
園田(何にせよ、これからの生活が楽しみです)
園田は十千万の入り口の扉を開く。
園田「高海さん、ただいま戻りました」ガラッ
園田「…ん?」
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