園田海未「私、園田海未は、高坂穂乃果と南ことりを愛しています」
1- 20
53: ◆N2ciT2iELQ[sage]
2017/03/30(木) 18:50:00.34 ID:y4VgxIfx0
高坂「なに?」

南「ずっと三人一緒だよ」

高坂「うんっ!」

園田「もちろんです。…二人とも、愛していますよ」

園田「高坂さん、南さん。私のわがままに付き合わせてこんなところまで連れてきてしまい、申し訳ありません」

園田は深々と頭を下げる。

南「園田さんのわがままじゃないよ。私たちがついていきたいと思ったから、ついてきたの」

高坂「そうそう、お金は園田さん全部出してくれてるし! 私の気持ち的には、夫の財産で豪遊する貴婦人な感じだよ!」

園田「なんですかそれは。まったく、高坂さんはこんなところに来ても変わりませんね」クスッ

南「でも、大丈夫なの? ここに来るまででだいぶ使っちゃったよね?」

園田「小さいときからお小遣いやお年玉を全て貯金に回してたので」

園田(特に欲しいものもなかったのでこれまで何も考えずに貯めてきましたが、こんなところで役に立つとは)

南「大事に貯めてきたお金なのに」

園田「それより大事な二人の為に使ったんです」

南「//」キュン

高坂(こういうのをスケコマシって言うんだよね)

園田「…暗くなってきましたね。宿に戻りましょうか」



十千万、三人部屋

高坂「宿の中探検しようよ!」

南「うん、いこっ♪」

園田「私は明日以降の計画を立ててますので、二人で行ってきてください」

高坂「えーそんなの後でいいじゃん!」ブ-

園田「駄目です」

高坂「園田さんと一緒がいいの!」

園田「でしたらここで私と一緒に計画を立てるのを手伝って下さい」

高坂「南さんと行ってまいります」ビシッ

園田「よろしい。後で私の考えた案を見せますので、いつものように二人の意見をください」

南「うん。じゃあ高坂さん、行こっ」

高坂「行くぞーっ!」ドタドタ

園田「高坂さん、走ってはいけません! …もう、落ち着きがないですね。女子大生という設定をすっかり忘れてます」

園田(…さて。勢いで来てしまいましたが、明日以降どうするかを考えなければ)

園田(残金から計算したところ、あと二ヶ月で手持ち資金は尽きる。それまでに家と職を見つける必要がある)

園田(何の経験もない若い女を雇ってくれるところなんて、普通に考えたらどこにもないでしょう)

園田(……あるとしたら、遊郭ぐらい)

園田(私は二人のためなら見ず知らずの男に抱かれる覚悟もある。でもそれは二人が納得しないでしょう)

園田(最悪、二人も一緒にそこで働くと言い出すかも。それだけは絶対に避けなければ)

園田(二人の体が汚れるなど、私の命に代えてもあってはならない)

園田(まっとうな仕事をなんとか探すしかありませんね…)

園田「前途多難です」ハァ

「なんだかよくわからないけど、大変そうですね」

園田「うわっ!」

園田は慌てて広げた計画表を隠す。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
97Res/221.00 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice