園田海未「私、園田海未は、高坂穂乃果と南ことりを愛しています」
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29: ◆N2ciT2iELQ[sage]
2017/03/30(木) 18:08:39.03 ID:y4VgxIfx0
穂乃果「…どうして」

海未「一緒に布団の中で寝ているときに、ことりが私に抱き寄って、優しい言葉を投げかけてくれました」

海未「あとになってわかったのですが、私の様子がここ最近おかしかったので心配してくれていたそうです」

海未「私はそれがわからず、自分に体を許してくれていると都合のいい解釈をして、欲望の任せるままにそのまま押し倒しました」

穂乃果「…」

海未「私は最低のクズです。生きている価値がないと思ったので、死のうとも考えました」

穂乃果「そんな、駄目!」ガタッ

海未「……ですが、それでは解決にならないと思い、一生ことりの側で、傷ついたことりを支えることを決意しました」

穂乃果「海未ちゃんは…ことりちゃんのこと、愛してるの?」

海未(これを誰かに聞かれるのは二回目ですね)

海未「はい。世界一愛してます」

穂乃果「…」モヤモヤ

穂乃果「それは、こういうことがあったから?」

海未「ずっと前からです。気がついたのは最近ですが」

穂乃果「そっか…」

海未「穂乃果」スッ

海未は正座をしたまま、穂乃果の方を向き直す。

穂乃果「海未ちゃん?」

海未「私の愚かな行為のせいで、穂乃果にまで迷惑をかけてしまい、本当に申し訳ありません」

そのまま海未は深々と穂乃果に頭を下げる。

穂乃果「……海未ちゃん、頭をあげて」

海未「どうか、私とともにことりを支えてください。私だけでは力不足なのです」

穂乃果「うん、任せて。これまで穂乃果がたくさん海未ちゃんに迷惑かけてきたんだし。今度は穂乃果が海未ちゃんを助けるよ」

海未「穂乃果…ありがとうございます。貴女のような友達を持ててよかった」

『友達』。その言葉が、穂乃果の心に嫌なものを落とす。

穂乃果(海未ちゃんは…私のこと…)

(ことり「穂乃果ちゃんなりの答えを出して、それを海未ちゃんに伝えてあげて」)

穂乃果「…ねえ、海未ちゃん?」

海未「はい?」

穂乃果「土曜日に絵里ちゃんに聞いたんだけど…海未ちゃんって、穂乃果のことも好きだったりする?」

海未「なっ」

海未(こんなときになんてことを! 恨みますよ、絵里)

海未「…絵里も冗談が好きですね」

穂乃果「穂乃果には冗談に聞こえなかったなあ」

海未「でしたら絵里の勘違いですね。私はことり一筋です」

穂乃果「そっかあ。穂乃果は結構悪くないなと思ったよ?」ズイッ

海未「!」

穂乃果は海未との距離を近づけ、じっと海未を見つめる。海未は目をそらしていたが、そのうち耐えかねて穂乃果の方を向く。

海未(穂乃果の真っ直ぐな瞳…吸い込まれそうです)

海未「…いけません、穂乃果。冗談はやめてください」


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