八幡「ゲームが完成しそうだからすぐこい?」 ルナ「ルナのゲームだよ」
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54: ◆SqZQSXA.b2[saga]
2017/06/26(月) 01:08:30.95 ID:i6HsbYw+0
ユニコは,黙って自分の手を引いてずんずん進んでいく.

今までの賑やかな雰囲気とは,明らかに一変していた.

八幡「ちょ,ちょっと待てよ.そんなに急ぐ必要があるのか?」

ユニコ「ヒッキーさんは日が暮れる前に,天剣の乙女さんの場所に戻らなければなりません.

それが,お互いの為です」

八幡「それなら,その大切な場所はまた違う日でいい.なんで,そんなに焦るんだ」

ユニコは,鋭い視線で俺を射抜いた.

ユニコ「ヒッキーさん達は,この村に長居するべきではないです.

ヒッキーさん達の目的は,良くないから」

八幡「なんのことだ?」

ユニコ「ヒッキーさん.本当に,ここに住もうというなら,もっと真剣にこの村のことを聞くべきです.ユニコは確信を持ちました.ヒッキーさん達の目的

は,最初から『巫女』様のことだけ,そうでしょう」

八幡「…もう,そこまで情報共有されているのか」

ユニコ「だから,ユニコは云います.そんなことを探るのは,やめてください」

八幡「…」

ユニコ「素直には,聞き入れてくれないですか」

八幡「一目顔を見るだけでいい」

ユニコ「だめです,これはユニコだけの意思ではありません,村の総意だと思ってください」

八幡「逆らったら,どうなるんだ」

ユニコ「…きっと,あの人のように,なります」

彼女は,震える手で前方を指さした.

そこは,昨夜俺たちが通ってきた,カミの森へ続く裏口だった.

一つだけ違うところがあるとすれば,柵に寄りかかったまま動かない

血と泥にまみれたファイターの姿があることだった.


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