八幡「ゲームが完成しそうだからすぐこい?」 ルナ「ルナのゲームだよ」
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33: ◆SqZQSXA.b2[saga]
2017/05/12(金) 00:40:24.14 ID:tAKV8WBA0
あの子兎は、例の大兎とは似ても似つかない面構えだった。

だが、それでもラビットさんの幻影を求めてしまうには、十分だった。

八幡(まったく我ながら、どうかしていると思う。ラビットさんは初恋の相手かなにかかよ)

自分が彼女に抱いている感情は、そんな褒められたものではない。

あの子兎を見たとき、はっきりと自覚したのだ。

感謝だとか、心配だとかいう以前に、恨んでいるのだ。

つまるところ、彼女は俺の役割あるいは存在意義を奪って、勝ち逃げをしたようなものだ。

もし彼女に記憶があれば、

俺が伝える言葉は、罵りであり、否定である。

そして彼女から返してもらうものは、自己の存在意義だ。

それで、目標は達成される。

八幡(彼女に、記憶さえあればの話だが)

天剣の乙女「考え事に水を差すようだが、麓が見えてきたぞ」

前方へ目を向けると、穏やかな灯火が一定間隔でぽつぽつと浮かび上がっていた。


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