永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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654:名無しNIPPER[saga]
2018/12/24(月) 02:52:40.66 ID:A1WvWOlK0


薬売り「でもまぁ、そうはならなかったのは……それもまた、姫君の持つ因果と縁」

薬売り「誰が何と言うと、あの兎達もまた……巡り巡って、すでに”永遠の一部”となっていた、と言う事です」


【サシコミ】


薬売り「それに……あっしとて、最後まで推し量る事は叶いませんでした」

薬売り「よもや貴方が……あの二羽の兎の片割れと、明確な”上下関係”にあっただなんて、ね」


【メハズシ】


薬売り「そこが”最後の懸念”だったのですよ――――姫君を求めて動き出したはずの貴方が、”何故に肝心の姫君を後回しにしたのか”」

薬売り「貴方と同じです。こればっかりは、いくら探し回ろうと、どうにも……」

薬売り「”本人に教えてもらう”以外には……ねぇ?」



【ハザマ】



薬売り「知ってたんでしょ……? 最初から……あの兎こそが、此度の神隠しにおける最大の”壁”となる事を」

薬売り「だから真っ先に兎へ目を向けた――――”どこぞの馬の骨と揉めているあの機会”が、最初で最後の好機だと思った」



https://i.imgur.com/rRsY1i1.jpg



薬売り「でもまぁ、結果は案の定……嗚呼、どうかお気になさらずに」

薬売り「誰もわかりませんよ、あんなの……」



【ハメ手】



『――偶然千切れたシロツメクサが

     偶然吹いた鋭い突風を浴び

      偶然兎の体を貫く程の速度を得た結果

       偶然貴方の目から逃れる事になった――』




薬売り「なんて……」


https://i.imgur.com/DhNjQEG.jpg




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