永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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名無しNIPPER
[saga]
2017/12/22(金) 22:21:37.04 ID:ILnw9GSu0
てゐ「言うに事欠いて……茶番だぁ……!?」
薬売り「違う……とでも、言いたいのですかな」
この薬売りのとてつもなく無礼な一言が、案の定妖兎に、一つの情念を露わにさせた。
その情念とは、とどのつまり「怒り」。
秘めたる理を、よりにもよって”茶番”などとバッサリ言い捨てられては、無論妖兎の気分を余す事無く「害する」事請け合いである。
てゐ「さすがのあたしも読めなかったわ……まさか、このタイミングで”喧嘩”売られるたぁね」
薬売り「売ってるのはむしろ油じゃないですかね……それも、貴方の方が」
あれほど表情豊かだった妖兎の顔が、怒気一辺倒へと偏っていく。
この怒気が深める皺の一本一本が、まるで兎の持つ毛皮のようにも見えなくもない。
結果、妖兎が時を追うごとに、ますます眉を顰める最中にて。
しかしそれでも、まだまだ薬売りはへらず口を辞めなかったのだ。
薬売り「一分一秒も……惜しいのではなかったのですかな」
薬売り「――――”無駄な”足掻きをする為に」
てゐ「このッ――――」
そしてついには――――妖兎は、言い返す事すらもしなくなった。
怒りの行き着く果ては舌戦にあらず。
それは妖兎に限らず、生きとし生けるもの全ての理と言えよう。
しかしいみじくも妖兎にとって、薬売りのこの唐突な挑発は、脳裏に描かれし「戦」への、丁度よい前哨となったのだ。
https://i.imgur.com/r0kldUy.jpg
てゐ「それ以上舐めた口を効いたら――――”今度こそ撃つ”!」
薬売り「おや……おや……」
にしても、薬売りも薬売りだ。
一体全体、何を思ってこんな真似を――――と、皆は思うであろう?
よいのだそれで。今はそのままでいい。
この時は、”まだ”誰にもわからなかった。それこそが、唯一の正解なのだから。
【決闘・再び】
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