永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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名無しNIPPER
[saga]
2017/12/01(金) 02:30:54.45 ID:EID7KJ+P0
てゐ「あたしは和邇に聞いた。あんたらやたら大所帯だけど、全部で何匹いるかわかってんの? って」
てゐ「和邇はすぐに返事を返した。俺たちゃ全員家族も同然。そんな事、気にもしたことがない。って」
てゐ「だからあたしは言ってやった。だったらあんたら、一人くらいいなくなっても、気にも留めないのねって」
和邇は言い返した。
「そんなわけがあるか」「家族がいなくなるのは辛いじゃないか」。
あたしはさらに煽った。
「だってあんたら、何匹いるかもわかんないなら、誰かがいなくなってもわかんないじゃない」。
和邇はなおさら強く反論してきた。
「俺たちは常に一緒だ。だから誰かがいなくなるなどありえない」。
だからあたしは、ビシっと論破してやった。
「じゃあ、たった今あたしに絡まれてたのは、どこのどちらさんだったかしら?」。
てゐ「群れから離れて泳いでたからこそ、あんたに声をかけたんだけど? って」
そう言った瞬間、海の中からヒソヒソ話が聞こえてきた。
「言われてみれば」
「なんで離れた?」
「いやなんとなく、気分で……」
そしてあたしはトドメに一言言ってやった……
「もしあたしが本当に殺戮兎なら、今この瞬間、少なくとも一匹は殺せてたわね」ってさ。
てゐ「案の定、連中は食いついて来たわ――――じゃあ、俺達は一体どうすればいい?」
「大事な家族が気づかぬ間にいなくならないようにするには、一体どうすればいい?」
こうなりゃ後はこっちのもんよ――――「大丈夫、あたしが数えてあげるから」。
言い様に扱われてるとも知らずに喜んでる姿は、内心、そりゃもう滑稽ったらなかったっけ。
薬売り(いや……待て……)
【疑問】
てゐ「あたしは指示した……とりあえずお前ら、全員一列に並べって」
てゐ「そしてあたしは続けた。これからアンタらの上を跳んで、一匹一匹数えていくからって」
薬売り(それは…………)
てゐ「いーち、にー、さーん。頭を踏んずけられてるのに文句ひとつ言わない和邇は、あの時何を考えてたんでしょうね」
――――話中の所失礼する。
黙って聞いているつもりだったが、しかしその話、どうにも突っ込まざるを得ないのだ。
というのも、なんと言うか、その……
”どこかで聞いた事がある話”な気がするのは、気のせいだろうか。
【既視感】
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