永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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431:名無しNIPPER[saga]
2017/12/01(金) 00:22:54.69 ID:EID7KJ+P0


てゐ「夢の終わり。宴の終焉。記憶が途切れる瞬間……その最後の景色だけは、今でもはっきり覚えてる」


 曇りが消えた空は――――透き通るほど澄んだ青だった
 それに、雨上がりの後だったからね。
 青空には、思わず見惚れる程の、それはそれは綺麗な【虹】がかかっていたの。


てゐ「その景色が――――あたしだけを、”夢の中に縛り付けた”」


 本当に、切り取って額縁に飾りたいくらいの風景だった。
 宴なんてそっちのけで、ただひたすら、じーっと景色だけを見ていた……
 一人、また一人と帰っていく民を尻目にさ。
 誰もいなくなるまで、気づかないくらいに。
 

てゐ「その時になってやっと、我に返ったの」

てゐ「ハッと振り向けば、とっくにみんな帰った後だった……気づいた頃には、そこにはもう、散乱した宴の痕しかなかった」


 そして、気づいてしまったの……
 日常と言う名の現実に、自分だけが背を向けていた事に。
 

てゐ「気づいてしまったの――――青空に架かる虹の橋が、”あたしの知らない世界”と繋がっていた事に」


https://i.imgur.com/2QyWtf6.jpg





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