永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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429:名無しNIPPER[saga]
2017/12/01(金) 00:06:05.49 ID:EID7KJ+P0


薬売り「例の……得意な確率計算とやらですか?」

てゐ「それを自覚するのはまた後の話……あの時は、計算って概念を知らなかった」

てゐ「それに、知ってた所でどうせ伝わんないしね」

薬売り「それも……そうですね」


 内心驚いてるあたしを尻目に、小さな民共は、それはもう大はしゃぎだったわ。
 連中ったら、勝手に「生きて帰れぬやもしれぬ」とか思っちゃってたらしくてね。
 よくあるただの時化なのにね……本当に、肝っ玉まで小さな奴らよ。


薬売り「島の人間にとっては、それほど大事(おおごと)だったのでしょう」

てゐ「無理に擁護しなくていいって。そもそも、あいつらときたらさ……」


 あいつらったら、本当にバカでね。
 死ぬかもしれないと思ってたのに、蓋を開ければ「無事生きたまま乗り切った」。
 その事実になんかテンション上がっちゃったらしくて、あろうことか、その場で宴会をおっぱじめやがったのよ。


てゐ「避難中の食料とか、備蓄品とか、一時的に同じ場所に集めてたんだけど……ノリと勢いで、全部その場で使い始めやがってさぁ」

薬売り「それはそれは……まぁ……」


 もちろんあたしもその宴会に参加した……って言うか、強制的に引きずり込まれた。
 命の恩人だっつって持て囃してきて、それ自体は悪い気はしなかったけど。
 だけどほら、みんな酒入ってるから、こう……色々と痛いし荒いしで、もう散々だった。


(――――だぁ〜もう! お前ら、うざったいのよさ!)


 ほんと……あんな経験は二度と味わえないと思うわ。
 人も・獣も・鳥も・虫も・爬虫類も――――生物の垣根を超えた、乱痴気騒ぎはね。


https://i.imgur.com/SmfPIBJ.jpg




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