永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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名無しNIPPER
[saga]
2017/11/30(木) 01:43:50.30 ID:rqejUdQb0
薬売り「まぁ……こんな感じでしょうか」
てゐ「あ……? なにがよ」
薬売り「お節介ながら、少々実演させていただきました……”退魔の剣の抜き方”ですよ」
カタカタ・カチカチと明らかに増した剣の震えを、直接その手で掴んでいる妖兎が気づかぬはずもなかった。
そして、増した震えが示す事実は、ただの一つしかない。
薬売りは確かに――――”妖兎の真を得た”。
それは言われずとも、当の本人が、誰より深く存じていたはずだ。
薬売り「さて、あっしにできるのはここまでです……これ以上は、もう、何も見えませぬ」
てゐ「…………」
薬売り「”貴方が抜く”んですよ、退魔の剣を」
薬売り「貴方の中にある真を見せる事で――――嘘偽りなき理を、述べる事で」
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