永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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名無しNIPPER
[saga]
2017/11/25(土) 22:39:27.88 ID:cTjbZ6OQ0
薬売り「とどのつまり……貴方もまた、最初から知っていたのですね」
薬売り「あのうどんげの中に御座す――――もう一つの影の事を」
【物問】
てゐ「知ってるも何も、見るだけでわかるっつーの」
てゐ「あいつをここへ運んだのは、他でもないあたしよ? この竹林のど真ん中でぶっ倒れてた、見知らぬ謎の長身兎」
てゐ「しかもしかもいざ亭へと運んでみれば、なんとお師匠様のお知り合いだって言うじゃない」
てゐ「んなの……どー考えても”ワケアリ”なの、丸出しじゃん?」
妖兎は語る。
あの竹林で行き倒れた玉兎を最初に発見したのは、他でもない自分である事を。
次いで語る。
身なり、経緯、生活態度、その他諸々……
同じ兎と括られる事が多い二羽の間で、あまりにも相違点が多すぎる事を。
てゐ「むしろ、わかんない方が不思議って感じ」
薬売り「見るだけで……ですか」
そして最終的に結論付けた。
単なる性格の違いと片づけるには、どうにも理屈が合わない。
よって「こいつには何かある――――」そう察するのは自然な成り行きであると。
してその察しは、結果として大正解であったのだ。
てゐ「ついでに言っとくけど、あんたが”うどんげに何をしたか”も想像つくわよ」
薬売り「ほぉ…………してその心は」
てゐ「気持ちよかったでしょ? あいつ、かしこぶってるけど基本バカだし」
てゐ「――――”獲物が狙い通りに罠にかかる姿”なんて、愉快痛快もいい所よね」
薬売り「…………」
このように、妖兎はやたらと”察する力”に長けていた。
それは月とは違う、地上の兎であるが故なのか。
はたまた出生など関係なく、この妖兎だけが持つ特技であるのか……
とかくいかような経緯であろうと、そこは臆病で非力な兎。
食われる立場の多い兎からすれば、それは紛れもない「長所」と言っても差し支えないであろう。
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