永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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222:名無しNIPPER[saga]
2017/05/06(土) 22:27:04.01 ID:JykFf7uxo


(〜〜〜もう我慢できない! こうなりゃ直談判よ!)


 レイセンはある日、とうとう我慢しきれずに、八意永琳に直接文句を言ってやろうと思い立ちました。
 その不満は仕事がつまらない事。
 先輩兎共が気にくわない事。
 自分が活躍できない事。
 そして……待てど暮らせど、約束が果たされない事。

 レイセンは気づいたのです。
 名をもらう為に嫌な仕事を我慢してやっているのだから、逆に言えば「名さえ授かればこんな仕事やらずに済む」んだと。


(どいつもこいつもバカばっかり! あんなバカ共と仕事なんてやってらんないわ!)


 永琳の下へ向かうレイセンは、冷静を装いつつも、その心は猛りに満ち溢れていました。
 耳をピンと尖らしながら。眼は、いつも以上に真っ赤に染め上げながら。
 「もし拒めば、あの月人も乱してやろう」――――そんな一物を、期待の裏に隠しながら。



(………………)



【姫】



(――――え?)



 そしてついに、聞いてしまいます。
 後に堕ちる事となる、堕落の道へと言葉巧みに誘う――――悪魔の囁きを。





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