永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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220:名無しNIPPER[saga]
2017/05/06(土) 21:58:37.91 ID:JykFf7uxo

【戌】

(どうして姫様が……地上に?)



 そんな事など知る由もない兎、元いレイセンは、あくる日、とある月人の下に配属されました。
 その月人は「八意・永琳」と言う名がありました。
 レイセンは不思議に思いました。
 「どうしてこの人間は名が二つあるのだろう?」
 永琳は答えました。
 「人間には、名前の前に名字と言う物があるのですよ」と。

 レイセンはその説明をいまいち理解していませんでしたが、それでもなんとなく「カッコイイ」物なんだと、そう理解しました。
 姓と名。この二つに別れた気品溢るる名前を、レイセンは大変羨みました。

 そして言いました。
 「自分もそのような名が欲しい」。
 出会って早々に唐突な要求でしたが、それでも永琳は、笑顔で答えました。
 「では職務を懸命に尽くせば、いつしか私が与えてあげましょう」と。
 レイセンはお仕事を一生懸命頑張ろうと、そう心に決めました。



【酉】

(本当にごめんなさい……あたしが至らぬばっかりに……)

(あたしの力不足だったばっかりに……こんな事に……)


 しかしその決意は、ほどなくして露と消えます――――。
 「楽しくない」。
 初めて体験する「お仕事」は、都の人気者だった頃に比べれば、それはもう退屈極まりない物だったのです。



【暮六つ】



【宵】



(――――キャッハッハ、バッカじゃないの)



【明暗】





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