永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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203:名無しNIPPER[saga]
2017/05/05(金) 10:40:59.03 ID:/9MplgHao


薬売り「”貴方が言ったんですよ”。耳を傾けさえすれば、ちゃんと声は聞こえるのだと」

薬売り「じゃあ、今一度、耳を傾けて貰おうじゃないですか……」

薬売り「一言一句逃さずに、悠長に捲し立てるこの”声”を、ね」」


 聞こえた……のか?
 いや、身共はその場におらなかった故聞こえぬのは当然なのだが。
 でもまあ聞かずとも大体わかるわ。
 玉兎の様子を見れば、”どんな声”が聞こえたのかは、おのずと推し量れる。



うどんげ「………………がッ!」



 その様子からして――――どうやら”凶報”のようじゃな。
 その証拠に、玉兎の表情がみるみる青ざめていきおるわ。
 してそのような顏を浮かべると言う事は、理由はただ一つ。
 自分で申した通り、耳をすませば、確かに聞こえたのだ



(バックレチャ〜ンス! こんな薄気味悪い場所からオサラバできる、またとない機会よ!)

(グッバイバカ姫! グッバイみなごろ師匠! ヤク中同士、永遠に仲良くね!)



うどんげ「何言ってんだ…………こいつ…………」



(あ、でもたまには戻ってくるかも? てゐはその内ぶっ飛ばすから)

(あいつには散々してやられたからね。今度は掠り傷どころじゃない、デッカイ風穴開けてやるわ)

(もう一度傷口に塩塗りたくってあげる。今度は内臓まで、全部にね)



うどんげ「そんな事…………できるわけない…………!」



(あ〜後そうだ! 妹紅よ妹紅!)

(穢らわしい地上人の分際で蓬莱の薬なんて飲みやがって。あいつはマジで万死に値するわ! 死なないけど!)

(あれは紛れもなく罪人よ。穢れ・薬・ウザイの三重揃った大罪人)

(これは何とかして月に密告しとかなきゃ……もちろん、匿名でね!)




うどんげ「そんな事…………思ってなんかいない…………!」




――――聞きたくなかった声が、な。






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