永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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名無しNIPPER
[saga]
2017/05/05(金) 10:52:52.05 ID:/9MplgHao
(って言うフリをしてれば、かわいい弟子のままでいられるもんね)
(あたちは逆らう気なんて毛頭ない、かわいいかわいい兎さんでちゅ〜)
(どうかご主人たま、末永くかわいがってくだちゃいまち〜。みたいな?)
(――――死ねよお前! マジきんッッッめえんだよッ!)
薬売り「随分と……口汚いですね……」
(だって……しょうがないじゃない。あたしってば、ロクな躾もされてない、ただのペットなんだから)
薬売り「ただの……ペット……?」
声が聞こえるどころか、ついに会話まで……
しかしその内容は、片側の台詞だけでは全くわけがわからん。
口汚い? ペット? 一体何の話をしているのだ。
そんな事思っていない? 一体何を指摘されたと言うのだ。
(ご主人様がいないとな〜んもできない、ただの飼い兎)
(誰かの下でイージーな環境に浸ってないと、生きる事すらできない、どっちつかずの半端な兎)
(ま、おかげで様で、無駄に口だけは達者になったけど)
薬売り「……」
(でも……誰も聞いてくれないんじゃ、それって全然意味ないじゃ〜ん!)
(って、思わない? ”薄気味悪いちんどん屋”さん)
その場で一体何が起こっておるのか、皆目見当がつかん。
が、唯一わかる事は……
声が聞こえると言う事は”そこに誰かがいる”と言う事。
薬売り「”竹の声”の正体は……貴方だったのですか」
草木も眠る丑三つ時。
玉兎と薬売り。二人きりと思われたその場所に、”もう一人誰かがいる”。
しかしそこに形はなく、ただ存在だけが曖昧なまま揺らめいておる。
その正体を知る者は、無論一人しかいない。
うどんげ「何も聞いてない……何も聞こえない……」
うどんげ「何も…………誰も何も言ってない…………!」
それは――――玉兎だけにしかわからぬ”波”であった。
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