永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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167:名無しNIPPER[saga]
2017/04/07(金) 01:31:59.98 ID:u90rax9no

てゐ「ギャーギャーワーキャー、ワンワンギャンギャン……こんなんじゃ、眠たくっても眠れやしないわ」

薬売り「眠り薬でも……調合しやしょうか?」

てゐ「いらない。そこのヒスバカが発狂やめればいいだけだから」

てゐ「むしろそいつにこそ薬いるでしょ。全身動けなくなる痺れ薬的な奴」

薬売り「それはただの……毒ですよ」


 薬売りに賛同するわけではないが、身共もこの不自然さには、ほとほと違和感を感じておるでな。
 姫・師・友人と、縁ある者共が端から消えていく最中にて。
 まるで明日の雲行きを気にする程度にしか気を止めておらぬとはこれ如何に。

 それは今この時に置いてもそうだ。
 姉妹弟子の玉兎が悲しみで涙を流すのに対し、この妖兎が零すのは、あくびによる涙なのだ。
 ”あまりに普段通りすぎる”――――薬売りの目つきがつい鋭くなるその心情、身共もよぉく推し量れようぞ。


てゐ「あ〜……ねむ」

うどんげ「あんた……よくそんな悠長にできるわね……お師匠様が! みんなが!」

うどんげ「みんないなくなっていくのに……あんたは……あんたって奴は…………!」

てゐ「ちっうぜぇ……八つ当たりかよ」


 本当に同じ兎なのかと疑うほどに、対照的な二匹の兎。
 このものの見事な対照さ加減は、元から持って生まれた性なのであろうか。
 それが故だろうなぁ……と言うのもこの兎共。同じ一門の分際で、いささか仲が悪すぎるよの。
 生まれは違えど同じ兎同士……もうちょっとこう、仲睦まじく出来ぬものかのう。
 

うどんげ「本当に何も感じないの!? 誰もかれもが消えてくのよ!?」

うどんげ「そうなればその内アンタだって……」

うどんげ「そうなればもう、”知恵”どころじゃないのよ!?」



【癪】



てゐ「…………せええええ! お前がそれを口にするんじゃねェーーーーッ!」



薬売り(今……”琴線に触れた”か……?)




【禁句】




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