永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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166:名無しNIPPER[saga]
2017/04/07(金) 01:20:21.89 ID:u90rax9no


【刻】



【刻】



【刻】



【――――丑の刻】



うどんげ「う、うう……お師匠様……お師匠様ぁ……」


うどんげ「お師匠様……お師匠様…………!」


 嗚咽の混じった声なき声……言葉にならぬとは、まさにこのような状態の事を言うのであろう。
 無理もない……つい今しがたの出来事だったのだ。
 目の前で、師が空に消え失せる様を目の当たりにしたのは、な。


薬売り「……おや」



てゐ「――――も〜、さっきからうるっさいな〜」

てゐ「ちょっとちんどん屋。そこのギャン泣きやらかしてるバカ、なんとかしてくんない?」



薬売り(因幡てゐ……)


 こうなれば、普段の振る舞いが逆に際立って浮いた物になるよの。
 妖兎・てゐ――――この兎の佇まいとくれば、この期に及んでもまだ気の抜けた態度のままであった。
 如何に楽観的な気質であろうとて、この状況を理解しておらぬとは到底思えぬのだが。
 その場におらずとも、”そこで一体何が起こったか”など……
 この玉兎の様子と、「床に落ちた師の帽子」とを見れば一目瞭然であろうに。





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