317: ◆Wv.nqe0Jy.[saga]
2017/04/22(土) 19:33:10.39 ID:N4f4DzpF0
ザク、ザク、という音がどこからか聞こえてきました。その一定のリズムには、なんだか聞き覚えがあります。そう、これは大群が行進しているときにそっくりです。
アルパカさんも気が付いたようです。
「う〜ん、足音?」
やがて壁に空いた穴から、
「あれぇ、ボス、いっぱい来たね〜」
大量の『ボス』が姿を現したのです。
『『『『保護スルヨ。保護スルヨ』』』』
蛇口から水があふれるかの如く、次々湧き出るボス。その光景には、思わず恐怖せずにはいられません。わたしはアルパカさんの袖を引っ張り自然と後ずさりします。
「ほほ、本当に大丈夫なんですよねっ!?」
「だいじょーぶだってぇ。しんぱいしょうーだねぇ」
『『『『保護……ほほ、保護ごごごごごご』』』』
「なんだかエラー起きてませんか!?」
「調子悪いのぉ、ボス?」
リズミカルに更新をしていたボスたちは、私たちを取り囲むと突如としてその動きを止め、バグが起きたように音声不良を起こし始めました。何か他にも不調があるのか、皆細かく震えています。
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