177: ◆Wv.nqe0Jy.[saga]
2017/03/21(火) 14:18:40.33 ID:3m83T0D/0
「こ、これは……」
「なにこれー! すっごい!」
ジャガーさんが教えてくれたのは、手漕ぎトロッコでした。車体中央にハンドルがついていて、上下に動かすことで前進するものです。
あちこちさび付いてはいましたが、試しにハンドルを動かすと車体はゆっくり動きだしました。
「ジャガーさん! この線路はどこまでいっているんですか?」
「せんろ? ああ、この棒みたいな奴ならさばくちほーの入口まで通じてるよ」
「よしっ!」
思わずガッツポーズします。
「カワウソさん、ジャガーさん。この棒みたいなのをぎっこんばっこんしてください。こういう風に」
「ああー、そうやって使うのか。いっつも手で押してたよ。こう、ガーッて押すと結構スピードが出るんだ」
「何これふっしぎー! 楽しー!」
お二人はノリノリでハンドルを動かします。トロッコも快調に加速。この調子なら、すぐにでもこのセルリアン多発地帯を抜けることができるでしょう。
「ここから助かったら、お二人にお菓子を差し上げます! だから頑張ってください!」
「おお! またくれるんだな!」
「やった! 楽しみー!!」
これで助かりそう、そう安堵した矢先、
「……、あれ?」
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