日向「神蝕……?」
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94:ヒヤコ ◆XksB4AwhxU
2017/03/23(木) 22:24:22.71 ID:TdN3Svrc0
苗木  「……やっぱり。"鍵を隠したい"という龍の望みが読めたんだ」

桑田  「で、どうすんだよ。見つかったら後は出すだけだろ」

舞園  「私が歌います。お腹のあたりですよね。そこを狙って撃てば……二人とも、念のために
     耳は塞いでおいてください。私、まだ文字の使い方がよく分からないんです」

言われたとおりに耳を塞ぐ。舞園は龍に少し近づいて、口を大きく開けた。


"歌(うた)"


空気が、震えた。
音にすると「あ」でしかないのに、舞園が伸びやかな声で歌い上げると、それに合わせて光の弾丸が撃ち出される。
一分も経たないうちに、龍は穴だらけになって煙を出してた。
鍵を取った苗木は「やったよ!」と嬉しそうにしてる。

桑田  「あーあ、オレだけ何の役にもたってねーな。マジだっせえ……」ガシャガシャ

舞園  「そんなこと……三人で無事に出られるだけで、私は」

苗木  「じゃあ、開けるよ」ガチャッ

扉が開いた先は、希望ヶ峰学園の校庭に繋がっていた。見覚えのない校舎だな、と思って。
あー、予備学科かと納得する。菜摘が言ってたけど、マジで予備学科はフツーの学校なんだな。

桑田  (せっかく西地区来れたし、やっぱホラーハウス行くかな)

そんな事を考えてるオレに、舞園が近づいてきて「お願いです」と頭を下げた。

舞園  「桑田くん、私に……罪を償う権利をください」

桑田  「始ん時からずっと考えてたんだけどよ……やっぱ、オレが悪い。お前に殺される理由を
     作ったのも、逆上して刺したのも、全部オレ次第だったって事だろ。だからもういいんだよ」

舞園  「でもっ…それは、私だって同じです!いいえ、むしろ私の方が……下らない理由であなたに
     目をつけて、包丁を持ち出して部屋を交換するまで、あんなに時間があったのに!殺されかけて
     動揺しているあなたより、ずっと……!そこで思い止まらなかった、私の方が……」

桑田  「やめろよ、もうオレが全部悪いってことでいいだろ。学級裁判でそういう事になったんだからよ。
     ……だから、もう話しかけてk「それはダメだよ!!」

ああ、やっぱり。
こいつは。

苗木  「……もう、許してあげてよ……二人とも十分に苦しんだんだから……これ以上
     自分を傷つけるような真似はしないでよ。舞園さんは悪くないし、もちろん桑田クンだけが
     悪いわけじゃないんだよ。悪いのは全部黒幕なんだ。僕達にコロシアイをさせた奴なんだよ!!」

オレを、自分でも気づかない所で憎んでいるのか。

桑田  「じゃあ、あの"希望のメッセージ"はどうなんだよ?」

苗木  「えっ?」

桑田  「オメーが遺跡のパスワードにした数字だよ。……オメーのアタマん中からは、舞園にハメられた事実が
     スッポ抜けてる、その時点でオレと舞園の価値を天秤にかけてんじゃねーか!!
     舞園さん、舞園さん、舞園さん!!本当に親友だったって言うんなら、なんでオメーは舞園しか
     見てねーんだよ!!」

やべーな、言葉が止まんねー。



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