86:ヒヤコ ◆XksB4AwhxU
2017/03/23(木) 13:43:27.95 ID:qVx0d9/40
菜摘 「遅い!!」
桑田 「はぁ?授業終わってすぐだっつーの」
菜摘 「罰として荷物持ちの刑ね!!」
桑田 「最初っからその予定だろーが!!……つーか今さらだけど、殺人犯とショッピングとか正気かよ」
そう聞くと、菜摘は一瞬だけ無表情になった。
菜摘 「世の中、"殺されても仕方ない奴"だって……いるんじゃない?」
菜摘 「あんたが望むんだったら、"予備学科の底辺にはクズみたいな本科生がお似合いだからだよ"って
言って"あげて"もいいけど……それじゃ、あたしはいよいよ救われないじゃない。
ちょっとでもあたしの事を思いやってくれるんだったら、そういう事言わないでよ」
明るい奴かと思ったら、暗い顔になったり。さっぱりしてんのかと思ったら、劣等感チラ見せしてきたり。
人間ってそんなもんか。清純派アイドルなんて幻想か。
桑田 「分かった、二度と言わねーよ」
菜摘 「うん、それでいいよ。……で、今日はどうしよっか。荷物重くなる予定だし、もう一人ぐらい
助っ人呼ぶ?あたしの字で」ムムム…
"侠(きょう)"
ボンッ…モクモク…
ヤクザA 「お嬢、お呼びですかい?」
ヤクザB 「荷物持ちでしたら、お任せくだせえ!!」
煙の後に出てきたのは、パンチパーマに刺青が入ったイカツい男たちだった。
ヒョウ柄のシャツにジャケットを羽織って、サングラスをかけてる。
893だ。高〇健あたりの映画に出てきそうなオールドファッションのチンピラだ。
オレたちの周りから、少しずつ人が離れていくのが分かる。
菜摘 「じゃあ、行こっか。まずは本屋ね」
ヤクザ 「「御意!!!」」
桑田 「……」
その後は、どこに行っても半額で買えた。
【パン屋:ヘンゼル&グレーテル】
江ノ島 「あれっ、あそこにいんのって桑田じゃん。……あっ、アクセの店入ってった。……出てきた。
なになに?あたしデートにニアミスしちゃってる感じ?」
花村 「んー……金髪の女の子、どっかで見たような見なかったような……」ガシッ
江ノ島 「あーっ!!フレンチトースト取られた!!」ガーン
花村 (!!??えっ、江ノ島盾子さん!?なっ、ななな何でこんな所で!?ぼ、僕何させられるの!?
もう毒入りパイなんて作りたくないよぉぉぉ!!)てるてるてる
江ノ島 「あれ?あんたどっかで……花村センパイ?花村センパイっしょ!"超高校級の料理人"の!!
うっわー、あの花村センパイと喋ってるとかマジ幸運なんだけどー!!」
花村 「えっ、えっ?」
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