日向「神蝕……?」
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85:ヒヤコ ◆XksB4AwhxU
2017/03/23(木) 13:42:55.48 ID:qVx0d9/40
【翌日 一時間目】


教師  『おはようございます、英語の時間です。今日は文法の総復習をしていきましょう。
     では教科書を開いて……13ページから』

教室のモニターで英語の先生が喋ってる。それに合わせて、メガネをかけた先生モノクマが
黒板に要点と例文を書いていく。雨で蝕がない日は、フツーに授業があるらしい。

桑田  (ぶっちゃけ勉強とか嫌いだったけど、今はありがたみを噛み締めてるわ。
     ……こいつらが一緒じゃなきゃ、もっといいんだけどな)

教科書と英語辞書を交互に見て、例文を読む。
そうしてると、余計な事を考えるヒマがないからいい。

十神  「ふん、下らん……こんな低レベルの単元をもう一度やり直せと?」

石丸  「十神君、記憶を定着させるにはこまめな復習が大切だ!僕も思っていたより単語が抜け落ちていて、
     驚いているところだぞ!君も単語帳を見返したまえ!」

腐川  「か、完璧を体現なさっている白夜様に、そんな遠回りな勉強法が必要なわけないじゃない……」グフフ

桑田  (こいつらうるせえ……つーか、なんで全員同じ教室なんだよ。気まずいっつーの)

大和田は端っこの机に伏せてるし、セレスと山田はそもそもいない。
あの石丸ですら空気を読んで話しかけて来ないというのが、逆に居心地を悪くしている。

ポイッ

桑田  「ん……なんだこれ、手紙?」ガサッ

『やっほー、江ノ島盾子ちゃんだよ!!放課後に南地区のパン屋行くんだけど、あんたも来ない?』

大和田と舞園も同じ手紙を受けとったらしい。
舞園は「ごめんなさい」と指でバツを作って、大和田は「チッ」とまた顔を伏せた。
なんであの二人を選んだんだよ、特に大和田。

桑田  (つーか、江ノ島って黒幕だったんだろ?あんな気さくでいーのかよ)カリカリ

ポイッ

『わりーけど用事あっからむり』

江ノ島 「あーあ、なんでみんなアタシには冷たいんだろ」しょんぼり

江ノ島 「こうなったら残姉ちゃんでいいや。一緒に「行かない」……しょぼーん……」


【放課後】


桑田  「やっと教室から解放される」グッタリ

桑田  「……あ、南地区行かねーと。まだ指なくしたくねーし」ガタンッ

舞園  「あ、あの……桑田君、話が……」

何か言いたそうにしている舞園の隣に、苗木がくっついてた。お前はこいつのSPか?

桑田  「……苗木がいねーとこだったら話す」

舞園  「!今から食堂で「無理。南地区で約束あっから」……そうですか」

苗木  「約束……っていうことは、誰かと会うの?」

お前に報告する義務でもあんのか、と言いかけたのをこらえて、
「ああ」とだけ答えといた。さっさと教室を出て、電子生徒手帳でマップを見ながら歩く。

中央広場に出た所で『ピピッ』と音がして、ウサミが『サナギ』になった。

桑田  「……かわいくねー」ピッ

電子生徒手帳をかざして、南地区に出るゲートをくぐったそこで、
仁王立ちしている菜摘が目に入った。


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