172: ◆XksB4AwhxU[saga]
2017/05/01(月) 17:58:41.22 ID:Nli3LyVz0
カッ!!
カムクラ 「ふぅ……」シュゥッ
カムクラ 「僕がいなければ、彼は何回死んでいるんでしょうか」ブンッ
ゴッ、グシャッ、ゴスッ
十神 「カムクライズル……あいつに朝日奈を助けられては困る」すっ
石丸 「!?十神くん、何を」
ふっ、と朝日奈を囲む円の光が消えた。代わりに、赤い光が炎のように立ち上る。
十神 「円の中に出していた"命令"の種類を変えた。早く闘わなければ、四方八方から喰われるぞ」
ギギッ…ガチンガチン
赤い光を見た蛇たちが、今度は朝日奈目がけてまっさきに突っこんでいった。
石丸 「くっ……やめろ!"朝日奈くんを傷つけるな"!」カッ
"正(せい)"
石丸の声に合わせて、朝日奈を狙った蛇が小さな盾に弾かれる。
朝日奈 「あ、ああっ、あああ……!!」ガタガタ
朝日奈 「どうしよう……出さなきゃ、って、分かってるのに」スルッ
二の腕の『水』を見つめて、朝日奈はぽろぽろ泣き出した。
朝日奈 「どうしても……怖い、怖いよ……!!」
______________
澪田 「……はあっ、はあーっ、ハア……!」
豚神 「澪田、一旦逃げるぞ!建物の影の方が安全だ!」ぐいっ
澪田 「は、ははっ……ほんと、キリがないっすね……」がくんっ
豚神 「澪田、あきらめるな!立て!!!」
澪田 「……ほんとに、勝てるんすか?」
豚神 「なんだと?」
澪田 「敵はわんさか来るし、朝ごはんも食べてないからお腹ペコペコだし」
澪田 「もう……唯吹たちみんな、ここで」
豚神 「そんなことは絶対にさせない!!!」
澪田 「……!」
豚神 「"僕"が、決めたんだ……絶対に、みんなでこの学園を出るって!!だから澪田さんも
それに協力しなきゃ、ダメなんだ!!!」
澪田 「そんな、むちゃくちゃな……」
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