日向「神蝕……?」
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170: ◆XksB4AwhxU[saga]
2017/05/01(月) 17:57:41.51 ID:Nli3LyVz0
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今日で『火』は三日目だ。

学園長のアナウンスと同時に飛び起きた俺は、制服を身に着けるといそいで外へ出る。


カッ!


日向  「せめて朝食が終わるまでは待ってほしかったな……」

西園寺 「泣いても笑っても、たぶん今日が最後だよ」


扇をいじる西園寺は、珍しくブレザーを着ていた。

「わたしが転んだせいで、おねぇが死んだんだ」と泣いていたのを、俺は知っている。


日向  (朝日奈はまだ個室か……?)タッ


【同時刻.朝日奈の個室】


朝日奈 「!もう来てる……」ギュッ

朝日奈 「やらなきゃ……私がやらなきゃ……」

コンコン

朝日奈 「っ、だれ……さくらちゃん?」ガチャッ

十神  「迎えに来てやったぞ、臆病者め」

朝日奈 「……え」

石丸  「本来はこんな使い方をしたくないのだが……朝日奈くん、"出てきたまえ"!!」カッ


"正(せい)"


朝日奈 「!?あ、足が勝手に……」トッ

石丸  「許してくれ……みんなの命がかかっているのだ……"ついてくるんだ"」

朝日奈 「え、えっ?なんで、なにがっ……」トコトコ

__________


日向  「朝日奈、どこだ!!」タタッ

日向  「……なんだ、あれは」


俺の視線の先には、朝日奈の肩に手を置いた十神(本物)と

気まずそうに立っている石丸がいた。


日向  「おい、何をしてるんだ!!!」

十神  「お前こそ、何をしている?朝日奈が初日の時点で"水"を解放していればよかったんだ……こいつが
     怖気づいて闘わなかったせいで、どれだけ生徒が無駄死にしたと思ってる!!!」

日向  「なんだと……」

十神  「――発動!」カッ


"皇(すめらぎ)"


空中から二振りのまさかりを取り出した十神は、その切っ先で座りこんだ朝日奈を囲むように円を描く。

削れた地面がパアッと青い光を放った。


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