168: ◆XksB4AwhxU[saga]
2017/05/01(月) 17:56:44.22 ID:Nli3LyVz0
朝日奈 「やめて!!!」
苗木 「!?」ビクッ
朝日奈 「お願いだから、やめてよ……!私、私にはできないっ…無理だよ……!!」ズルズル
石丸 「弱音を吐くとはらしくないぞ!生徒全員の命がかかっているのだ、できる、できないは
問題ではなかろう!!!」
安広 「朝日奈さん、死ぬならどうぞご勝手に。
ですが、わたくしはあなたのくだらない恐怖心のために命を落とすなんて、
まっぴらですわ。それだけはお忘れなきよう」
朝日奈 「お願いだから、あっち行ってよ……私にはっ、みんなの命を預かるなんて……そんな責任……!!!」
「何をしてるんだ?」
朝日奈 「ひな、た……ななし……?」ボロボロ
日向 「寄ってたかって、圧迫尋問か?俺たちが話すからどいてろ」
石丸 「日向くん!生徒全員の命運がかかっているのだぞ!!「だからどうした」なっ……」
日向 「力ずくで引っぱり出せば朝日奈が闘ってくれるのか?確実に"火"を倒せるのか?
……俺にはそうは思えない」
豚神 「一旦下がっていろ、愚民め!」シッシッ
苗木たちはとりあえず廊下の角まで下がった。
朝日奈からは見えないが、じーっと様子をうかがっている。
豚神 「……お前が、恐ろしいと思うのは分かる」
朝日奈 「……!」びくっ
豚神 「俺はな、実のところ……そこまで己の生に執着があるわけではない。いつ死んでも、大した後悔はない。
だから、お前に"闘ってくれ"と命乞いをしに来たわけではない」
豚神 「朝日奈、お前はどうなんだ。死にたいのか、それともみっともなくあがいて、生きていきたいのか?」
朝日奈 「わた、しは……」
豚神 「お前が生きたいと思うなら、そのために文字を使え」
日向 「それとな、策がないわけじゃないんだ。何せこっちには"超高校級のメカニック"がいるからな。
あいつに巨大水鉄砲でも作ってもらって、屋上に配置して空に向けて撃てば、どうにかなるかもしれないぞ」
日向 「お前ひとりに何もかも背負わせるなんて、そんなことはしない。
生きるためには、責任が伴う。それを俺たちはよく知ってるから」ポンポン
朝日奈 「う、うう……!」ボロボロ
朝日奈 「嫌だ、嫌だよ……みんなが死ぬのは嫌だ……!」ぐすぐす
日向 「まだ死ぬって決まったわけじゃない。もしかしたら左右田で何とかなるかもしれない」
朝日奈 「無理だよ、分かってるもん!私じゃなきゃ、ダメなんでしょ……?」ポロポロ
「そうだ、お主でなければならぬ」
のそっと入ってきた大神は、俺たちを下がらせて朝日奈の肩に手を置いた。
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