166: ◆XksB4AwhxU[saga]
2017/05/01(月) 17:55:47.90 ID:Nli3LyVz0
辺古山 「……小泉のことなんだが」
日向 「聞いたのか」
辺古山 「私が……全力で走れば、小泉を助けられたかもしれない」
日向 「……」
辺古山 「だが、私の後ろには坊ちゃんがいた。あの人を守らなければと……その想いが、
勝っていたのだろう。あと一歩で、間に合わなかった」
日向 「辺古山……お前が気に病む必要は」
辺古山 「分かってる。きっと小泉も、この場にいれば同じことを言うだろう。だが、私は……」
辺古山 「私は、今度こそ……小泉を生かしたかった……!」ポタッ
九頭龍 「……入れねえじゃねーか」
九頭龍 「……」
九頭龍 「また、オレが……小泉を死なせたんだな……」
九頭龍 「くそっ!」ガンッ
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コンコン…ガチャッ
学園長 「やあ、戦刃さん。おつかれさま、ちょっと甘味でもどうだい?」ボリボリ
戦刃 「いただきます」ボリッ
学園長 「さすが花村君は、お菓子作りも一流だね。冷蔵庫に入っていたのを勝手に持ってきちゃったけど、
彼が死ぬのは惜しい」ボリボリ
戦刃 「……学園長先生は、みんなを根絶やしにするつもりなんですか?
私でも、かすり傷が出来たくらいなのに……」
学園長 「嫌だなあ、人聞きの悪い。あとは朝日奈さんが勇気を出すだけでこの蝕は終わるよ。
そういえば……戦刃さんはいつまでここにいるつもりだい?」
戦刃 「分からない…だけど、学園長先生が"盾子ちゃんの代わりに絶望を見せてあげる"って……」
戦刃 「そう、言ったから……それを見届けるまでは、私があなたを守りたい」
学園長 (そんなことも言ったっけ。……まあ、戦刃むくろは莫迦なりに使えるしな。
しばらくは機嫌をとっておくか)
学園長 「……っ」チクッ
戦刃 「先生?」
学園長 「いや、何でもないよ」
学園長 (死して尚、心は肉体に……霧切仁という男も、たいがい化け物だな)
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