日向「神蝕……?」
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162: ◆XksB4AwhxU[saga]
2017/05/01(月) 17:53:35.81 ID:Nli3LyVz0

とりあえず、ベッドに辺古山を寝かせて額の脂汗を拭いてやる。


日向  「そういえば、九頭龍はどうしたんだ?」

辺古山 「はぐれ、て……しま、った……不覚、だが……」ゴホッ

罪木  「……」

辺古山 「どう、した……治せ、ない……のか?」

罪木  「ごっ…ごめんなさぁい!!」バッ

頭を下げた罪木は、そのまま「うう…」と泣き出した。

罪木  「わ、私の文字はっ……もうなくなった腕を、生やすことはっ、できないんです……!
     血を止めて、傷口を塞ぐことしかっ……」

辺古山 「そうか……」フゥ

日向  「お、俺が探してくる!どこかに落ちているかも「無駄だ。あの蛇に食われてしまった」……くそっ!」

辺古山 「……気持ちだけで、十分だ。ありがとう」

罪木  「ふえっ……ぐすっ、せめて、左右田さんに義手を頼んでおきますねぇ……」

辺古山 「ああ、頼んだ」


それ以上見ていられなくて、俺はそっとベッドを離れた。


日向  (先に食堂へ行こう……)ガラッ

九頭龍 「!…日向か」

日向  「今は入らないでおいてやった方がいいかもしれない」

九頭龍 「なんでテメーにんな指図受けなきゃいけねえんだよ!」

日向  「分からないか!……辺古山だって、泣きたい時はある」

九頭龍 「……」

九頭龍 「なあ、日向……小泉、死んじまったんだよな」

日向  「ああ」

九頭龍 「なのによォ…オレだけ、ずっとペコの後ろで守られててよ……情けねえったら
     ありゃしねえ!小泉は、ダチ守って死んだってのによ……!!」ガンッ

九頭龍 「なんでオレは……こんなに弱えんだよ……」



【夜・自室】


ベッドに入ってからも、目が冴えて眠れない。


日向  (……小泉真昼。男子には口うるさかったけど、しっかり者で……いい奴だった)

日向  (西園寺は、また祭壇を作ってやるんだろうか。二回も親友を失って、あいつは立ち直れるんだろうか)


そんなことを考えているうちに、いつの間にか眠りに落ちていた。



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