161: ◆XksB4AwhxU[saga]
2017/05/01(月) 17:52:44.87 ID:Nli3LyVz0
朝日奈 「ぐっ…ゴボッ、ガボッ……!」ボタボタ
日向 「朝日奈!?」
朝日奈 「ごぼっ…ご、ぐっ、ボォッ……!」ビチャビチャ
____________
日向 「……い、おい、朝日奈!!」
朝日奈 「……!」ハッ
日向 「大丈夫だ、お前ならできる。まずは水を使うものを」
朝日奈 「い、いや……」ガタガタ
朝日奈 「っ、できないっ!!…私には、できない!!」バッ
日向 「朝日奈!!」
朝日奈は俺の手を振り払い、目にも止まらぬ速さで逃げていく。
追いかけようとした俺の前に、蛇が立ちふさがった。
火 「……」ガチンガチン
日向 「仕方ないな……まずは、今日を切り抜ける!」ブンッ
刀を振りかぶって、蛇を切り伏せる。
それを繰り返すうちに、空が少しずつ晴れていった。
日向 「終わったか……」シュゥッ
刀をハンカチに戻して、ポケットに突っこむ。
日向 (とりあえず、みんなの安否を確認しよう)
そう思って校庭に向かった俺は、「日向さん!」と呼ばれる。
罪木 「よかった。日向さん、無事だったんですねぇ…」
日向 「お前もな……って、辺古山!?」
罪木の肩に手を回した辺古山は、血まみれで苦しげな呼吸を繰り返していた。
制服の袖がちぎれて、ポタポタと血が落ちている。
辺古山 「心配、するな……右腕を、持って…行かれた、だけだ」ゼーゼー
日向 「俺がおぶった方が早い、罪木!保健室は!?」ガバッ
罪木 「鍵ならここにありますぅ!さ、先に行って……ひゃああ!?」ステーン
日向 「っ、お前も!」ぐいっ
辺古山を背中にかついで、空いた右手で罪木を引っぱる。
保健室の前には、ケガをした生徒が集まっていた。
モブ生 「うう……いてえ、いてえよぉ…」
モブ生 「お母さん……」
罪木 「み、みなさぁん!順番に治しますから、押さないでくださぁい!」アタフタ
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