日向「神蝕……?」
1- 20
160: ◆XksB4AwhxU[saga]
2017/05/01(月) 17:52:17.42 ID:Nli3LyVz0


小泉  「ひよ、こちゃ……逃げ……」ゴフッ

西園寺 「いや、嫌だ!!小泉おねぇ!!」ブンブン

小泉  「いい、から!!」

西園寺 「!!」びくっ

小泉  「お願いだから……逃げてよ……日寄子ちゃ、んを…守れ、たら……アタシ……」


ゴオッ!!

小泉の体に噛みついた蛇が、青い炎へ形を変える。


西園寺 「あ、ああ、っ、ああああ!!おねぇぇぇ!!!」


叫ぶ西園寺の目の前で、小泉の体は炎に包まれた。


小泉  「……あー、あ…やっぱ、り……アタシ……」

小泉  「こん、な……役に、しか……たて、なかっ…た…か……」ガクッ

罪木  「西園寺さん!」ぐいっ

西園寺 「な、何するの!?まだおねぇが……離して、離してよぉ!!」ズルズル

日向  「あ……」ハッ

日向  「小泉……!小泉ぃぃ!!」バサッバサッ


ジャケットを脱いで、火を叩く。

そんな俺の手を、今度は朝日奈が「逃げよう!」と引っぱった。


朝日奈 「ごめん、小泉ちゃん……」ギュッ

日向  「そん、な……」


『だってアタシたち、まだ誰も死んでないんだから!』

作戦会議の食堂で、小泉は嬉しそうに言っていた。

どこかで油断していたんだ。

これが命がけの闘いだってことを、忘れていたんだ。


日向  (俺はまた、小泉を守れなかった……!!)ギリッ

朝日奈 「ねえ、日向!この蝕って、"火"なんだよね!?」

日向  「ああ!!」

走りながら答えると、朝日奈は「やっぱり」とうつむく。

朝日奈 「そっか……葉隠が"カギを握るのは朝日奈っち"って……そういうこと、だったんだ」ザッ

止まった朝日奈は、手のひらを空へかざす。

……そこで、動きが止まった。


日向  「どうした?」

朝日奈 「あ……」カタカタ

日向  「おい、朝日奈!早く水を」


その時の朝日奈が何を思い出していたか……それは想像がついた。

『始』が終わった後、体育館で初めて文字を発動した日の記憶だ。

____________


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
204Res/358.32 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice