日向「神蝕……?」
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159: ◆XksB4AwhxU[saga]
2017/05/01(月) 17:51:47.29 ID:Nli3LyVz0

狛枝  「まずい!あいつら、意思があるみたいだ!!」ダッ

日向  「くそっ……みんな、避けろ!!影に入れ!!」タッ


俺の号令で、みんなが一斉に走り出す。

蛇は『ガチガチ』と牙を咬み合わせて、ものすごいスピードで降りてくる。


豚神  「いつもの蝕より動きが早い……澪田、防壁を!」

澪田  「了解っす!!」カッ!


"音(おと)"


空中から龍の頭がついたギターを取り出した澪田は、弦に指をかける。

澪田  「まずはC4!」ジャアーンッ

二人を狙って降りてきた蛇は、見えない壁に弾かれて『ギイッ!』と吹き飛んだ。

澪田  「ひゃっほーう!!アドレナリンぜんかーいっ!!
     いっくよー、それじゃあ一曲目!"10年ぶりに地元に帰ったら幼なじみが塀の中にいた"ー!!」ギャギャギャ

豚神  「やめろ!!せめて放課後ポヨヨンアワーとやらの曲を……ぐおおお!!耳が、あ……割れ……!」


攻撃判定のあるバリア。それが澪田の文字だ。

しかし、範囲はあまり広くない。俺たちは蛇を打ち返しながら、なんとか避けるありさまだった。


西園寺 「に、逃げなきゃ……あっ!」ドテッ


着物のすそに足を引っかけて、西園寺が転んだ。


日向  「西園寺!立て、はやく!!」

西園寺 「あ、足、ひねって……!」

小泉  「危ない!!」ドンッ

西園寺 「おねぇ?……きっ、きゃあああ!!」


突き飛ばされた西園寺が、悲鳴をあげた。

両足に蛇が噛みついた小泉は、西園寺が無事なのを見て「よかった……」と呟く。


小泉  「ううっ……!」

なんとか抜けようとするが、蛇はガッチリと小泉を地面に固定していた。



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