日向「神蝕……?」
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158: ◆XksB4AwhxU[saga]
2017/05/01(月) 17:51:07.48 ID:Nli3LyVz0


九頭龍 「………」ブツブツ

小泉  「ねえ、さっきからうるさいんだけど……誰としゃべってんの?」

九頭龍 「……そっか、菜摘は……ありがとな、教えてくれて……で、今日は……
     ああ、蝕が来んだよ……それで……」ブツブツ

小泉  「……!」ゾッ

西園寺 「……ねえ、この学園の中に閉鎖病棟ってある?」


独り言を話す九頭龍の目は、焦点が合ってなかった。

ここまで追いつめられていたなんてな……気づいてやれなかった自分がふがいない。

この蝕が終わったら、ちゃんと話を聞いてやらないと。


九頭龍 「じゃあ、そろそろ時間だからよ。オメーらと話せて気が楽になったぜ、じゃあな」ガタッ


と、立ち上がった九頭龍はさっさと辺古山の方へ行く。

今のはなんだったんだ?


罪木  「わ、わたし…カウンセリングは専門外でっ……ふええ、肝心な時に役立たずな才能で
     すみません……」ぐすぐす

狛枝  「彼の希望が潰されるのを黙って見ているしかないなんて……僕はなんて無力なんだ……」ブルブル

日向  「……悪いが、あいつのことは蝕が終わった後に考えろ。
     今日は通常型だ!蝕が来る前に、早く外に出るぞ!」ガラガラッ


――カッ!!


日向  「なん、だ……!?いつもより、まぶしっ……」

とっさに、顔の前に手をかざす。

光がおさまった時、見えたのは。


罪木  「ひ、日向さん!空が……!」


灰色の空に現れた、いくつもの水紋だった。



【日向創:Chapter05:火(ヒ)】



外に出た俺たちは、誰からともなく空を見上げる。

灰色の空に、ゴロゴロ…と雷が鳴った。


霧切  「……」カッ!


"索(さく)"


霧切  「……火?」


ホログラムには、この蝕が『火』であるという以外に、何も情報が出なかった。

霧切の文字でも解析できない蝕ってことか?


豚神  「っ、お前たち、固まりすぎだ!!散れ!!!」


十神が叫んだ瞬間、空の水紋から『ジャラッ』と何かが下りてきた。

――蛇だ。白い骨だけの蛇。そいつらが、口を大きく開けて、俺たちを狙う。



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