日向「神蝕……?」
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144: ◆XksB4AwhxU[saga]
2017/04/14(金) 21:58:59.19 ID:+gndf1D00

西園寺 「何、あいつら……頭にメスと注射器ブッ刺さってるし……もしかして、ここが罪木の夢だから?」

母親  『さあみかんんんんん、こっちにおいででええええ』グチョッ、ブチュッ

幼日向 『みかんんんんん』ベタン、ベタン

幼罪木 「い、いやだよぉ……こわいもん……」ぎゅっ

西園寺 「ふんっ、わたしを追い出すためなら罪木に怖いもの見せてもいいんだ。ずいぶん身勝手な"母"だね」

わたしの親とそっくりだ。

西園寺 「……逃げるよ。おねぇの背中にしっかりつかまって」

幼罪木 「う、うん……」ぴとっ


わたしは、罪木を背中におぶって駆け出した。
着物のすそがめくれて、転びそうになるのをなんとかこらえて、遊園地の出口に向かって走る。


幼日向 『にげるなあああああ!!!』ゴオッ

西園寺 「あつっ……!」

幼罪木 「おねえちゃん!」

西園寺 「だい、じょうっ……ぶ!」


ああ、そういえば。
あんたがわたしに弱みを見せたことなんか、なかったよね。


出口までたどり着いたところで、罪木を地面に下した。

西園寺 「たぶん、そこが夢の出口だと思う。あとは一人で行くんだよ」

幼罪木 「で、でもぉ……おねぇ……」

西園寺 「……わたしがここまでやってやってんだぞ、その前足は何のためについてんだよゲロブタぁ!!」

幼罪木 「!」びくっ

幼罪木 「……おねぇも、ちゃんときてね」とてとて


罪木は出口の向こう、真っ暗な中を走っていく。
そこでやっと、化け物どもが追いついてきた。


西園寺 「……あとは、こいつらを倒すだけだよね」カッ


"舞(まい)"


幼日向 『あああああfぢんlふぉqqi:@』ビッタンビッタン

母親  『青fwt3wq』−*1』ベタンッベタンッ


西園寺 「消えろよ偽物どもぉ!!」ブンッ


西園寺の体がくるりと回転し、左手の扇が空間を一文字に切り裂く。

瞬間、彼女を食べようと涎を垂らしていた化け物は、お互いの腹に牙を突き立て息絶えた。


西園寺 「終わった……って、あんた」

幼罪木 「………」ぷるぷる


出口のところでもじもじしてたのは、先に行かせたはずの罪木だった。


西園寺 「……しょうがないか」きゅっ


手をつないでやると、にへらっと安心したみたいに笑ってる。きもっ。かわいいとか絶対思わないからね。


少しずつ、少しずつ消えていく遊園地に背を向けて、わたしたちは光に向かって歩き出した。


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