143: ◆XksB4AwhxU[saga]
2017/04/14(金) 21:58:17.79 ID:+gndf1D00
チーン ガラガラ
日向 「おいモノクマ!来てやった……ぞ?」
モノクマ 「待ちくたびれたよ日向くん……約束の時間からちょっと遅れてくる方がマナーだって
カンチガイしてるパターンでしょ、君。あのねぇ、大名行列じゃあるまいし、
ボクが呼んだらさっさと来るのが礼儀だよ。あ、クマよ」
日向 「な……なんで、んなデカいんだ、お前……」プルプル
そこにいたのは、天井まで届きそうなくらい膨らんだモノクマだった。
自分の持っている拳銃が、とたんに頼りないものに思えてくる。
モノクマ 「ボスキャラが巨大化するのってインパクトあるでしょ?だからボクもやってみたの」
モノクマ 「ま、時間もないしちゃっちゃと殺っちゃおうか!んじゃ、どっからでもかかってこーい!!」ガオー
日向 「」
__________
西園寺 「いだっ!」ドサッ
西園寺 「うう……罪木のやつ、覚えてろよ……」ヒリヒリ
ぶつけた尻をおさえて立ち上がる。わたしの目の前で、メリーゴーランドが回っていた。
右に視線を向けるとコーヒーカップ。左には100円入れると動くパンダとかの乗り物。
――夕暮れの空。
西園寺 「ふーん、遊園地か。いかにも庶民が喜びそうな安っぽいアトラクションばっかだねー」くすくす
西園寺 「つーか、罪木はどこ……」きょろきょろ
??? 「そふとくりーむ、うっ、そふとくりーむぅ♪」
??? 「あらあら蜜柑、そんなに一気に食べたらお腹壊すわよ」
当たり前だけど、夢の中の罪木は小さいし。あちこちぺたんこだった。
幸せそうだし、いっそこのままのほうがこいつのためかもしんないけど。
西園寺 「……帰るよ、罪木」ぐいっ
幼罪木 「ふゆぅ?おねえちゃん、だれぇ?」
??? 「おいおまえ!みかんになにしてんだ!」ドンッ
西園寺 「そのアンテナ……日向おにぃ!?」
幼日向 「おばさん、こいつみかんをゆうかいしようとしてる!けいさつにいわなきゃ!」
母親 「そうねぇ、創くんの言うとおり……悪い人はけけけいいさつつに」ガタガタ
幼日向 「けけけけいさつににににこ、ここころしてもももらわな」ガタガタ
西園寺 「!?」
幼罪木 「ふえ?ママ……はじめくん?」
子どもの日向おにぃと、罪木の母親。
二人の輪郭がぶれて、巨大な化け物に変わる。皮膚は緑色だし、ブヨブヨしてるし。もう二人の面影なんかない。
204Res/358.32 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20