139: ◆XksB4AwhxU[saga]
2017/04/10(月) 13:14:31.73 ID:SAXN2eMT0
山田 「幸せな夢といいますが……もともと現実が満たされていた僕にはあまり関係ありませんでしたぞ!」ふんす
安広 「なのに私より遅いというのは、いかがなものでしょうか」
山田 「うぐっ……」
安広 「ふふ、ちょっと意地悪を言ってみたくなっただけですわ。胎内で見る夢は刺激がありませんでしたもの」
山田 「多恵子殿にとっては蝕も遊びですか……ジャンプの打ち切り漫画もビックリの斜め上な発想には
もうついていけませんぞ……」げんなり
安広 「誰がついてきてくれと言いました?」にっこり
次々に出てくる生徒たちを見て、西園寺が思い出したのは。
西園寺 「……そういえば、ゲr」
西園寺 「あいつ……どうして」
小泉 「日寄子ちゃん?」
ふらふらと歩き出した西園寺は、やがて目的のカプセルを見つけて立ち尽くす。
西園寺 「……嘘」
小泉 「蜜柑ちゃん……あの子、辛い育ちだって聞いてたから……夢から逃げられないんだ……」
カプセルの中で眠る罪木は、赤ん坊の姿になっていた。
楽しそうに笑っているが、だぼだぼの制服に包まれた彼女にもはや時間が残されていないのは、明白。
西園寺 「…………」
西園寺 「霧切、教えて。"母"の中に入る方法」
霧切 「負ければ死ぬわよ」
西園寺 「こいつが勝手に死ぬことの方が許せない!!わたし、まだこいつのこと許してないんだから!!」
霧切 「…………」
霧切 「いいわ。……必ず二人とも帰ってくると約束できるなら」
こっくりとうなずいた西園寺に、なにか言いかけた小泉も黙る。
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