136: ◆XksB4AwhxU[saga]
2017/04/10(月) 13:12:34.35 ID:SAXN2eMT0
_________
左右田 (うおおおおソニアさんが!!ソニアさんがオレと手をつないで……)
ソニア 「和一さん?どうかしましたか?」
左右田 (もう覚めなくていいや)
ソニア 「もう……また徹夜で機械いじりしてましたね?ほんとに困ったちゃんですね、和一さんは。
朝ごはん作ってきましたから、学校に行く前に二人で食べましょう?」
左右田 「あれ、ソニアさん……料理なんて出来たんですか?」
ソニア 「当たり前だのクラッカーですわ!ほら、和一さんが大好きなツナサンドですよ!」
左右田 「……なんだ、この違和感」
左右田 「ま、いっか」もぐもぐ
_________
小泉 「お父さん、また仕事?」
父 「ああ……まったく、残業続きで嫌になるよ」クキッ、コキッ
父 「まあ、お前たちのためだと思えばがんばれるけどな」
小泉 「そう……行ってらっしゃい。無理はしないでね」
パタン…
小泉 「そうだ……アタシ、お父さんがいつも家にいるのが嫌だった。よそのお父さんが
バリバリ働くのがうらやましかったんだ」
小泉 「……あれ?じゃあ今出てったお父さんは、一体なんなの?」
小泉 「……」
小泉 「……いいか、別に」
_________
西園寺 (……なんなの、これ)
母 「あら、どうしたの日寄子さん。あなたの好きな里芋を煮ましたのよ」
祖母 「日寄子や、今日のお稽古は疲れたろう。しっかりお食べ」
女中 「お嬢様、お召しがえですよ。お食事の前に浴衣に着がえましょうね」
広々とした座敷で、鍋を囲んだ家族。
食卓に並んでいるのは、西園寺が大好きなものばかり。
西園寺 (……仲良しの家族って、こういうものなんだ)
西園寺 (……気持ち悪い)
母 「日寄子さん?」
西園寺 「もういいっての」
父 「今日のお前はおかしいぞ」
西園寺 「おかしいのはあんた達だよ!」カッ
"舞(まい)"
西園寺 「わたしの家族は、こんなんじゃない!!」ブンッ
204Res/358.32 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20