135: ◆XksB4AwhxU[saga]
2017/04/10(月) 13:11:59.34 ID:SAXN2eMT0
罪木 「…………」
罪木 「……あれっ」ぱちっ
罪木 「何が……起こったんですかぁ……?」きょろきょろ
罪木 「ここ、どこでしょう?学校……じゃ、ありませんよね……」
ベッドに眠っていた罪木は、あたりを不思議そうな顔で見回す。
ハート柄のかわいいパジャマ。清潔なベッド。かわいい家具のある部屋。
罪木 「おかしいですねぇ……私はいつも、押し入れで寝てたはず……」
コンコン
罪木 「ひゃうぅ!?」びくーん
ガチャッ
??? 「蜜柑ー?まだ寝てたの?」
罪木 「お……かあ、さん……」
母 「もう、まだ寝ぼけてるの?朝ごはんできたわよ、下りてきなさい」
あきれたように腰に手を当てた母親。
罪木 (おかしいです……私を見ると、ぶつか怒鳴るかしかしてくれなかった、お母さんが……)
母 「ほら、座りなさい。髪の毛やってあげるから……あんた、高校生にもなってそんなんじゃ、
お嫁の貰い手がないわよ」
優しい母親が、罪木の髪の毛をとかしてくれる。
ざんばらに切られていたはずの髪は、なぜかきちんとしていた。
とんとんとん……
父 「おはよう、蜜柑」
罪木 「おっ……おはようございますぅ……」
父 「ハハハ、実の父親にそんなかしこまらなくていいんだぞ?」
罪木 (この人も……誰なんでしょうか……?)
コーヒーを飲みながら新聞を読んでいる父親は、スーツを着ている。
罪木 (朝ごはんがもらえたのなんか、いつぶりでしょうか……でも、おいしいですぅ……)もぐもぐ
朝日がさしこむリビング。キッチンに立つエプロン姿の母親。まるでドラマのような光景だ。
ピンポーン
母 「あら、創くん?ごめんなさいねえ、蜜柑ったらまだご飯食べてるのよ」
日向 「いいんですよ。俺待ってますから」
罪木 「日向さん!?」
日向 「おいおい、幼なじみだろ。んなよそよそしく呼ばないで、"創"でいいっての」
罪木 (日向さんが幼なじみ……?ますます分からなくなってきちゃいました……
ここ、一体どこなんですかぁ!?)ぐるぐる
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