134: ◆XksB4AwhxU[saga]
2017/04/10(月) 13:11:10.19 ID:SAXN2eMT0
【日向創:Chapter04:『母』(ハハ)】
日向 「なっ……え、えっ?」
混乱する俺の隣で、左右田も「うわあああ!!」と叫んでいる。
左右田 「そっ、ソニアさん!?」
一糸まとわぬ姿のソニアが、左右田の頬を撫でた。
する、と首に腕を回してそのまま口づけようと顔を近づける。
ソニア 「きゃあああ!?な、なにが起こって……」
左右田 「え、ソニアさんが二人!?」
田中 「めっ、雌猫……やめろ!我が瘴気に触れれば貴様もただでは済まな……」
左ソニ 「「三人!?」」
裸のソニアが、田中の股に足を入れてそのまま押し倒す。二人の唇が重なった瞬間。
パカッ
田中 「……!?」
ソニアの顔が割れて、中からたくさんの手が出てくる。
田中を中へ引きずりこんだソニアの腹がふくらんで、透明なカプセルのようになった。
豚神 「これが今日の蝕だと!?」
裸の澪田に捕まった十神も、あっという間に引きずりこまれた。
ソニア 「田中さん!……出して、出してください!!」ガンッ、ガンッ
椅子で自分の偽物をぶん殴るソニアの後ろで、左右田がとうとう偽ソニアに食われる。
ソニア 「左右田さん!なっ、何か刃物は……」オロオロ
そんなソニアの前に、金髪の女が立った。
ソニア 「おかあ、さま……?」ぱくんっ
日向 「七海、ごめんな!」カッ
"変(へん)"
日向 「うらああッ!!」ブンッ
ざくっと手ごたえがした。おそるおそる目を開ける。日本刀がめりこんだ七海の顔が、
左右にパカッと開く。
日向 「……やめろ、やめてくれよ……」
しゅるしゅるっと伸びてきた手が、俺の体に巻きついて。
日向 「やめろ、七海ぃぃーー!!!」
俺の視界は、真っ暗になった。
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