日向「神蝕……?」
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119:ヒヤコ ◆XksB4AwhxU[saga]
2017/04/05(水) 12:22:36.59 ID:pssxomK80


さらに奥まで進むと……そこにいたのは、巨大な『女』だった。
長い髪で、ニヤニヤと不気味な笑みを浮かべた女が、俺たちを見下ろしている。


日向  「お前が主か?」

女   『いかにも……妾はこの"夢"の主。人間の子が来るのはずいぶんと久しぶりよのう……されど、
     骨のなさそうな奴らよ』

左右田 「んだと!?」

日向  「やめろ左右田、挑発に乗るな!」

しかし、時すでに遅し。
飛び出した七海が、腕に仕こんだガトリングを女に向けて撃っていた。

女   『ふん。夢も見られぬからくりが、無粋な真似を……』


――ドンッ!!


女の『髪』がムチのようにしなって、七海を狙う。

左右田 「あぶねえ!!……くそっ、オメーに任せた!」ブンッ


ビシッと蜘蛛の巣状にひびが入ったが、
床に縫いつけられた七海は悲鳴ひとつあげず、持ちこたえていた。

日向  「七海!」

左右田 「強化合金で作ってんだ……ちょっとやそっとじゃ壊れねーようにしてあんだよ」

そう言ってニット帽をずり下げた左右田は、「もう、七海が死ぬとこは見たくねーかんな」と呟く。

小泉  「左右田、あんた……」

小泉  「……でも、今ので分かった。あの攻撃、私たちだったらひとたまりもない。うかつに
     手出さない方がいいかも……」

そんな小泉の言葉が終わるか終わらないかのうちに、女は『退屈だのう』と自らの腹に手を当てた。
瞬間、女の腹が『カパッ』と割れて、中から無数の手が出てくる。

左右田 「ギャー!!なんだ、なんだこれ!!」

小泉  「放して!……放しなさいってば!!」じたばた

パンッ!!

日向  「弾丸がきかない!?」

女   『しばし、妾の夢を味わうがよい』

_________

______


左右田 「ん……ん?」ぱちっ

左右田 「!?!?!?」


あたりをきょろきょろと見回す左右田……は、ギロチンに首を落とされているのに気づくと
「ぎゃあああ!!オレの首があああ!!」と期待を裏切らない叫び声をあげた。


日向  「落ち着け左右田、痛くないだろ?」(十字架にハリツケ。血みどろ)

左右田 「痛てえとか痛くねえとか、そういう問題じゃねーんだよ!!」

小泉  「なんかよく分かんないけど……これが試練ってこと?悪趣味……」(in鋼鉄の処女。血まみれ)

ナナミ 「…………」

左右田 「あれ、なんで七海はなんともねーんだ?」



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