メイド「私の嫌いな貴方様」
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90: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2018/11/02(金) 09:22:36.42 ID:rlpAyYI4O
思えば変な一日だ。


お姉ちゃんからもらったネックレスを撫でる。

湯船につかった半身がジンジンと刺激される。


風呂は命の洗濯だなんて言うけれど、確かにその通りだ。


おかげで変な一日のせいで疲れた体が軽くなる。




女「好きな人……」



走り切った私はその高揚感、

そしてお姉ちゃんが私だけにプレゼントをくれたという事実に気持ちが天井をデストロイして上限知らずに高まり、

ついには溢れ出た気持ちを言葉にしてしまいそうだったけれど……


いや……けれど、じゃない。


そういうところだ。

そういうところが感情に振り回されている、と感じた理由だ。


変な一日。

そう思ったのも感情に振り回されたいるからか。


女「疲れた……」



人を好きになるって物凄いエネルギーのいることだ。

なんたって感情に振り回されるからね。



…………。

思考の堂々巡り。

こんなくだらないことを独り考えるくらいには、疲れてるのだろう。



でも、お姉ちゃんのことを忘れようと四苦八苦していた頃に比べれば、楽しい。

明日という日に希望が見える。



思わずふふっと笑みが漏れる。


こんな気持ちでネックレスを撫でる日が来るとは思わなかった。



女「あ〜あ、明日が早く来ないかな」


言って、湯船に口元まで使った。

ぶくぶく。と、湯船を揺らす。



少し世間ずれしているけど友達もいて、憧れの好きな人もいる。

恵まれている。そう思った。





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