77: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2018/03/20(火) 09:13:26.63 ID:u9VHN11U0
女教師「さてと大体はこれくらいかな。なにか質問は――」
お姫様「先生、活動場所について」
女教師「あっ、そうだったそうだった――明日からは舞台の上じゃなくて、二階の空き教室に集まってね」
どうやら普段は全員で活動するには狭いこの体育館では活動していないみたいだ。
毎日毎日演技の練習をしていないみたいだし。
女教師「じゃあこれから――」
今日はこれからどうするのだろう。
演劇に使う小道具を作ったりするのだろうか。
どさくさに紛れてお姉ちゃんに近づいてやる。
そして……ぐっへっへ〜早いとこ食べてやる、性的に。
などと邪なことを考えていたせいだろうか。
女教師「走ろうか」
地雷が空から降ってきた。
女「は?」
お嬢様「はい?」
走り込み? 走り込みですか?
いや、別に走ること自体はいいんだよ。
でも、それだとお姉ちゃんと近づけないじゃん。
君のハートを盗塁だぜ、なんてできないじゃん。
作戦倒れだよ……。
隣を見ればお嬢様も唖然と口を開けている。
……走るのが嫌いなのだろうか。
可愛そうに。運動部じゃあるまいし、まさか演劇部で走ることになるとは思わなかったのだろう。
私も予想外だよ。もっとお姉ちゃんと近づく機会があるものだと。
例えば。例えばだよ――
衣装を作るためお姉ちゃんと一緒に針仕事をしてる最中に、間違えて針先を指に刺しちゃって、
血のにじむ私の指先を見たお姉ちゃんが――
お姉ちゃん『大丈夫? 血が出てるよ! ……舐めたら血、止まるよね』
そして、私の指はお姉ちゃんの口の中。
逆でもいい。私がお姉ちゃんの指を舐めるの。
なんてねっ! なんてねっ!?
…………。
くそう。
着替えて校門前に集合だそうだ。
大人しく運動服に着替えるため女子更衣室へと向かった。
150Res/198.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20