メイド「私の嫌いな貴方様」
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76: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2018/03/20(火) 09:12:03.27 ID:u9VHN11U0

演劇部員の活動は大きく分けて二つ。

一つは、演劇部の華――舞台上で演じる役者だ。
演目にもよるが、大体十数人が一度の演劇で役をもらうそうだ。

もう一つは裏方。私知ってる、縁の下の力持ちってやつだ。
演劇中、効果音や照明なんかを担当したりする。

それだけじゃなく、脚本書いたり、小道具、背景の張りぼて、衣装を作ったりもする。
こちらは手先の器用な人が杓子をとって部員全員で作業するそうだ。


とりあえず一年生は前期間は裏方だけ。
三年生が引退した後、希望した一年生は十月にある文化祭で、舞台の上に立つことができるそうだ。

だから例年、舞台の上で輝きたくて入部した人はすぐ舞台に立てなくて不満を持つそうだ。
現に自己顕示欲の強そうな娘は唇を尖らせているのを取り巻きに宥められていた。

ふん、愚かな。下積みもなくどこの上に立つというのだね。


……あ、お嬢様も残念そうだ。


女「……先輩がどういう風に演じてるか見て勉強するのも大事だよ」


お嬢様「そ、そうだよね」


少なくとも一年以内には演じられるっていうのに、そんな残念そうにしなくても。

こういうのを生き急いでるていうのかね。違うか。


私は入部動機が不純だから、そんなに演じることに執着がないだけか。



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