メイド「私の嫌いな貴方様」
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71: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2017/09/27(水) 19:38:02.03 ID:EUAmXXsf0

今日の日程は全て終了。後は部活動説明会を参考にして個々人勝手に見学するのみだ。
ちなみに一年生は部活動に強制参加なので、興味なくても帰ることは出きない。

そのため、全一年生――二百人くらいだったか――が一斉に校内もしくは、グラウンドを移動している。
人の多さ、その流れがとてもわずらわしい。
さっさと体育館に移動したいのに。

私の横にはお嬢様が。

きらびやかな舞台上にあこがれたのであろう彼女はともかく、
私は不純な動機で名前を書いた入部届けを片手に体育館へと。

好きな人がいるからその部活に入る。うむ、実に不純。おおよそ真面目に部活に取り組むとは思えない。
もし私がきゃぴきゃぴとしたタイプの女子だったら、わぁー先生すごいですぅ……え? 私ですか? 汗かいちゃうから嫌ですぅ、とかほざいて真面目に取り組まないだろう。
だが私は入るからにはちゃんとやる。そりゃそうだ。裏方だろうが何だろうがちゃんと真面目にやって、お姉ちゃんにいいところを見せるのだ。


入部同機は不純だろうが、お姉ちゃんへの想いは純粋だ。頑張ろう。


お嬢様「ああ! な、なんだか、わ……わくわくするね!」


女「ね、ほんとに」


相変わらずどもる彼女に相槌を打ち、

ふと、気になった。


――このどもり具合で演劇なんてできるのか、と。


いや、野暮なことは言うまい。

きっとそんな自分を変えたくて、演劇部に入部するのだろう。

現に舞台の上を見て、目を輝かせていた。
憧れたのだろう。憧れたのだから、それに近づきたい。わかる感情だ。

それに表に立つのは無理でも、裏方という選択肢もある。

表に出るにしても、裏に出るにしても、困っていたら助けてあげよう。友達なんだし。


さて、何はともあれお姉ちゃん。待ちに待ってたのですわ〜。
むひひ、仲良くなるぞ。


おっと……また頭があらまな状態に。気を付けないと……。





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