116: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2019/03/09(土) 19:49:27.91 ID:XWj0qJN60
…………。
つまりは、その、なんだ……。
ほんとは内気だけど、それがコンプレックスだから見栄をはってるってこと?
女「……で、なんでそれが私に付きまとうことになるんですか……?」
正直ひいた。いきなり感情をぶつけられて戸惑った。
なんでこの人は出会ったばかりの私に高校デビューしたことを激白したのか。
……だけど、先輩の話を聞いて共感できるところがあった。
私も変わりたくてこの学校にきた。誰も知らない、私を知ってる人がいない場所でやり直そうと思ったんだ。
だから、分かる。
けど、分かるなんて軽々しく言ってはいけない気がした。
だって彼女は自分を変えたくて努力した。対して私は逃げた結果ここにいる。
その差は歴然。
だから口には出さない。
ギャル「わたしと、似てると思ったから」
返ってきた答えは意外なものだった。
確かに彼女の話を聞いて共感できると思った。
けど、それはあくまで私目線での話だ。
目の前の先輩には知るよしもないはずだ。
ギャル「見たよ、あなたが先生のこと目で追ってるの」
女「……? なんでいまそんなこと……まさか――!?」
ギャル「……ああ……しまったなぁ……失言しちゃったなぁ」
気づけば先輩に先程までの勢いはない。
自嘲気に口元を歪ませ、目を伏せている。
ギャル「そうだよ、その通り……好きだったんだよ、わたしも――先生のことが」
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